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地域活性化拠点事業

活動報告

宮古水産高校×共同船舶㈱×BlessU 出張「宮水おひさまCafe」を開催しました|活動報告

宮古水産高校×共同船舶㈱×BlessU 出張「宮水おひさまCafe」を開催しました|活動報告
宮古水産高校のみなさんと連携し、クジラ肉を使ったメニューを通して地域の皆さんと交流する「出張おひさまCafe」を開催しました。
■山田町とクジラ肉のつながり

山田町は、戦後に国内有数の捕鯨基地として栄えた町です。
クジラは食用だけでなく医薬品や化粧品の原料としても活用され、町の産業や暮らしを支えてきました。

昭和期には学校給食にも登場し、子どもたちの成長を支える大切なタンパク源でもありました。

現在は大規模な捕鯨は行われていませんが、山田町にとってクジラは歴史的・文化的に深い関わりを持つ存在です。

しかし近年は飲食店の減少や食生活の変化もあり、産直やスーパーで購入できるものの、日常的に食べる機会は少なくなっています。若い世代にとっては、なじみの薄い食材になりつつあります。

■若い世代とともに、地域の食文化を届ける

そこで今回、宮古水産高校のみなさんにお声がけし、「地域の食文化を高校生と一緒に届けよう」という形で出張おひさまCafeを企画しました。地元の食材を学び、調理し、地域の方へ提供する。その過程そのものが、世代をつなぐ学びになると考えました。この取り組みに対し、共同船舶株式会社様が趣旨にご賛同くださり、クジラ肉と、クジラに関する子供向け資料を快くご提供くださいました。多くの方の支えのもと、今回の開催が実現しました。(以前共同船舶さんへお邪魔した時の記事はこちら

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■当日の様子
当日は、クジラ肉を使ったハンバーガーとスープを提供しました。
近所にお住まいのおばあちゃんからは、

「久しぶりに食べたよ。すごくおいしかった。」
「みんなでテーブルを囲んで、幸せな時間だった。」

という声をいただきました。

地域には一人暮らしの高齢者の方も多くいらっしゃいます。
誰かと一緒に食事をすること。
「おいしいね」と感想を言い合いながら食べること。

当たり前のようでいて、実はとても大切で、かけがえのない時間なのだと感じました

宮古水産高校のみなさんは、

「ドリンクはいかがですか?」
「バンズも手作りなんです。」
「お肉はクジラ肉を使っています。」

と丁寧に説明しながら、一人ひとりとコミュニケーションを取りつつ提供していました。料理だけでなく、言葉も一緒に届ける姿がとても印象的でした。

高校生の活動は16時30まででしたが、その後もBlessUとして18時まで会場を開放。
17時30分頃から仕事終わり・学校終わりのお母さんたちや子どもたちが集まり、にぎやかな時間が続きました。

子どもたちからは「おいしい!」の声があがり、普段は食が細い子がハンバーガーをぺろりと完食する姿も。高校生のみなさんが心を込めて作ってくれた味は、しっかりと届いていました。

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■地域の食文化を未来へつなぐ一歩
今回の出張おひさまCafeは、クジラ肉という山田町にゆかりのある食材を通して、地域の歴史と今をつなぐ時間となりました。

懐かしいと話す高齢の方。
はじめて食べる子どもたち。
その間に立ち、学び、届けてくれた高校生。

世代を越えて一つの食卓を囲むことで、地域の食文化は「思い出」ではなく、今を生きる営みとして受け継がれていくのだと感じました。

そして終了後、高校生から「次は何をやりますか?」と声をかけていただきました。
その一言がとても嬉しく、この取り組みが未来へ続く可能性を持っていることを実感しました。

今回だけで終わらせるのではなく、地域の食文化をどう次世代へつないでいくのか。
高校生とともに、地域とともに、これからも考え、形にしていきたいと思います。

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